
皆さんこんにちは、はじめまして!わたくし、セナ・ランドマインと申します。ええ、あのラインドマイン家ですの。ランドグラーブ家に勝るとも劣らない大財閥のひとつだなんて、言うまでもないですわよね。ちなみに趣味はヴァイオリンですわ。

本来ならばWindenburgに居を構えるわたくしがなぜOasis Springsで一人暮らしをしているかというと……ランドマイン家の娘は代々ソウルメイト願望を持ち、結婚相手を自力で見つけるという決まりがあるんですの。わたくしも先日ティーンを卒業し晴れて若者の身、この仮住まいにやってきたということですわ。人生で初めての料理もつつがなく成功しましたの。幸先がいいですわね。

彼はわたくしの知り合いの一人。ランドマイン家の娘だというと皆さん一歩引いてしまうようですから、セナと名前だけお伝えしたんですけれど……フリーマーケットっていったいなんなのかしら。お宝だなんて素敵な響きですわね。ぜひご一緒させてくださいな!

あらすごい、これがお宝?このお馬さんの彫刻気に入ったわ。おいくらかしら?えっ、20シムオリオン!?桁をふたつ間違えているんじゃなくって?……間違っていない?あらそう、ならその金額で購入いたしますわ。フリーマーケットっていうのはこんな金額で物が売買されている場所なのかしら?

「マット様、わたくしフリーマーケットって初めて来たわ。とても不思議なところね!」
「(様……?)そうなんだ。セナちゃんもなにか気に入ったものがあったら買うといいよ。俺も今日はいい家具がないかなって思ってるんだ」
「家具!そんなものまでありますの?すごいところですわね!」

「セナちゃん、そこにある赤いソファなんて君にぴったりなんじゃない?俺がプレz」
「あら本当!わたくしの大好きなレッドカラーですわ。こちらお買い上げいたしますわね」
(男を立てろよ……まぁいいけど……)

「あらっ?ギターを演奏している方がいらっしゃるわ!マット様、あの方は?」
「路上演奏のパフォーマーさ。ん?どっかで見たことあるような……」

お腹がすいてきたのでどうしたら解消できるかマット様に聞いたところ、屋台というところで購入するのだと教えてくださいました。さっそく注文して食べてみたのだけれど、想像していたより美味しかったですわ。しかし手で直接持って食べる料理だなんて、San Myshunoは変わっているのね。

「マット様、今日はとっても楽しかったですわ。San Myshunoに来たのなんていつぶりかしら」
「それはよかった。俺もセナちゃんみたいなかわいい子と一緒に出かけられて嬉しいよ」
「とてもいい一日になりました。また誘って下さる?」
「もちろんだよ。また面白いイベント探しておくね」

ふふ、本当に楽しい一日でした。またマット様とこうしてお出かけできるかしら……?わたくしのソウルメイトになって下さったりするのかしら。ふふ。うふふふっ!

今日フリーマーケットで購入したお馬さんは早速寝室に飾りましたわ。これを見ているとマット様を思い出しますわ……あら、わたくしもしかしてマット様のことをお慕いしているのかしら……?


「セナちゃん、遊びに来たよ」
「マット様、どうしたの?なんだか元気がないわ……」
「……セナちゃんには判っちゃうんだね。うん、ちょっと落ち込んでて……」
「詳しいことは判りませんけど、マット様ならきっと大丈夫ですわ。わたくしにできることがあればなんでもおっしゃってね」
「ありがとう、セナちゃん」

「セナちゃん……男がこんな時間に来るなんて、どういうことか判ってるよね?」
「えっ……ま、まあっ!投げキッスだなんて……」
「フフ。かわいいよ、セナちゃん。なんて素敵な女性なんだろう」
「マット様……」

「も、もうっ。乙女をからかっちゃ嫌ですわよ!」
(落ちたな……これで俺の連続ロマンチスト願望が進む!)

「マット様。この家の鍵をお渡ししておきますわね」
「いいの?嬉しい。鍵なんてもらったの初めてだよ」
「ウフフ……いつでも遊びに来て下さいまし。今日も泊まっていって下っても構いませんよ」
「じゃあお言葉に甘えようかな」

マット様。セナは……セナは幸せです……あなたをお慕いしております。もっとあなた様と愛を育みたい……

うふふ。うふふふふっ!最高の朝ですわ!ヴァイオリンを奏でたくてたまらない!なんていい日なの、わたくしの人生は最高ですわ!

(変わった子だな~と思ってたけど本当に変わってるな。あと下着エロすぎない?ムラムラしてきた……)

「セナちゃん……俺、キミのことが好きだよ」
「!!」


マット様……わたくしも愛していますわ……

今日はギークコンというところへマット様が誘って下さいました。マット様は情熱的で、こんなに人通りがあるところでもわたくしへ愛をささやいて下さいます。ああ、セナは幸せ者です……

(!! まずい、アリスがいる……!魅力的だ、抗えない……!)

ふふっ。屋台で商品を注文するのを教えて下さったのもマット様でしたわね。つい最近のことなのに遠い昔のよう……
「マット様、マット様もなにか注文――」

「アリス。今日も美しいね」
「やだ、マットったら……みんなが見てる」
えっ!えっ!?マット様!?その女性は一体!?どういうことですの!?!?!?!?

こンの……

浮気者ォーーーー!!!!!!

(あれこないだソーラーフレアで見かけたシムじゃん。連続ロマンチストだったの?)
(教育に悪すぎ~こいつにはプレゼントあげんとこ)

「いきなりビンタするやつがあるかよ!俺の美しい顔に傷が残ったらどうしてくれるんだ!?」
「きゃっ、そ、そんな怒鳴ることないじゃない……怖いわマット様……!」

「手を上げてしまってごめんなさい……」
「判ってくれればいいんだよ、セナちゃん」
(お手洗いの前でやるのよしてくれないかしら)

「なんか変な感じになったけど……せっかく天文台があるしウフフしない?」
「えっ!そ、そんなベッド以外でなんて……してみたいですわ!」
「そうこなくっちゃ」

天文台でウフフだなんて……これが怪我の功名ってやつなのかしら?ドキドキしますわ!

あ、あぁ……クラクラしますわ……なんだか頭がぼうっとして……

よく考えたらなんでわたくしが怒られますの!?浮気したのはマット様ですわ!わたくしというものがありながら!!許せませんわッ!!ランドマイン家の名に泥を塗られたと同義ですのよッ!!許せない許せない許せないッッ!!!!

「機嫌直して、セナ……」
「ん……マット様ぁ……♡」

マット様の口づけ……なんて魅力的なのかしら……さっきまで怒っていたのがバカみたいですわ……わたくし、あなたに骨抜きにされてしまっていますのね……

「セナ。大丈夫。俺は君を愛しているよ」
「マット様♡セナもあなた様をお慕い申しております♡♡♡」
「オシタイ?うんうん、俺もだよ。かわいいセナ。じゃあ今日は解散だ。また連絡する」
「はい♡お待ちしておりますね♡♡♡」
(はよ帰れ)




「サマー……愛してる」
「マット……私もよ……」

マット様、電話に出ないわね……何をしていらっしゃるのかしら?心配だわ……
そういえば言い忘れていましたけれど、わたくしの特質は【外交的】【潔癖症】、そして……【嫉妬深い】ですわ。以後お見知りおきを。
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